修行その14 ネツネツ!技を捨てろ

先週分で不満に思った点が見事に払拭されてました。
すなわち、踊りの映像が美しかった。
これは良かったです。


やっぱ、引き絵ばっかりじゃダメだよ。今回は、腰上くらいなカットが多用されてて、そうかと思うと、かなり引いた絵で自然の風景との調和を見せたり。竹林も雪景色も、変化があって良かったです。
あと、やはり2人で踊ってるというのがいいですね。1人では、いかに上手い踊りでも、ちょっと絵的に物足りない。2人の踊りはちゃんと合ってないんだけど、レツは設定的にも習いたてだし、そもそもちゃんと教わってなくての見様見真似なだから、合ってないのは許せるってことで。
水面に足先が触れるくらいの方がいいとも思ってましたが、バット・リー師の方は先週と同じく完璧に浮いてるんですが、レツの方は水面に足先が着くんですね。描写が細かいというか、こだわりが感じられて良かったです。


ただ、踊ってる最中のレツのセリフは、ちょっといただけない。
「この目の前で踊ってる人は誰だっけ?」「僕はいったい誰?」って、アルツハイマーか!
忘我の境地とか、無心ってのは、認知力が乏しくなる状態じゃないだろ。そういう疑問も浮かばないほど、のめりこんでる状態でしょ。なかなかそれを当人のセリフで説明するのは難しいかも知れないけど、そういう視聴者向け説明は、ランやジャンにやらせればいい。レツ本人は「こうか? いや、違う。こうか。そうだ、この感じだ!」とか言って、ひたすら踊りのことに熱中してた方がいい。