修行その10 ジャラジャラ襲撃!はじめてのおつかい

もののけ」という紹介だったので仕方ないかもしれませんが。
一応まがりなりにも人語を話し、臨獣殿でもない相手に対して、ゲキレンジャーに変身して、後ろに爆発効果までつけて名乗りを上げるってのはどうなのか。「燃え立つ激気は正義の証!」って、別に相手も悪ではないだろうに(笑)
あまつさえ、ゲキバズーカ! 当たったら死ぬだろ。良い子はマネしないでね。
あと、もののけことゾウのセクハラにも、「良い子はマネしないでね!」と注釈をつけとくべきかと。
ジャンの「ランとレツも脱げー!」はセーフです。


今回は敵のセンザンコウも、味方のゾウも、丸々とした体型でデブ専にはやさしい仕様となっています。
しかし、地殻の味見をして「美味」って、もはや完全にヒトの生態ではないな。獣身変ができる拳法使いなだけで、死人とはいえ、一応人間のはずなんですが。


ストーリー上で一番謎だったのは、百烈軒のラーメン。
変な形になってたのは、今回次回のキーアイテムとなる鎖鉄球を模してるのかと思うのですが…。
なぜに百烈軒が?
単に美希の行き付けくらいの認識しかしていませんでしたが、知られざる伏線でも張られているのでしょうか?*1


もののけのジャッキーチェン風なコミカルカンフーアクションは、なんとも懐かしい! 見てて楽しかったです。
1人1人では全く歯が立たないもののけですが、3人の力を合わせれば…ってことで、ジャンの意味不明な作戦指示に、適確に従うランとレツが見事(笑)
よく、あのジャンのペースに合わせられるものだと、感心するほかありません。
が、逆に言うと、ランとレツはそういう点、周囲に合わせられる出来の良い子だなという感じがして、それが逆に個性を見えにくくしているような気もします。だからだと思うんですが、もう10話だというのに、未だにキャラが弱い感じがする。


一方、臨獣殿の方は、理央もメレもキャラがはっきりしていますね。それどころか、毎回出てくるリンリンシーですら、結構キャラがしっかりしています。
それに、拳魔の復活に向けて、ストーリー上も無駄が無く着々と進行しています。
戦術レベルでは毎回ゲキレンジャーに敗れているものの、戦略レベルでは計画通りにことが運んでいるというところでしょうか。それゆえにゲキレンジャーは常に後手後手という感じ。マスターや美希さんという強い味方がいるのだから、ゲキレンジャー側も、たまには先手を取って、やるなあというところを見せてもらいたい。
また、これに関連して、ドラマの仕立ても、臨獣殿側は大河ドラマ的に連続ストーリーで進行しているのに対し、ゲキレンジャー側は各話単発のストーリーといった感じ。これはどちらの方が良いというものでもないけど、なかなか面白い対比です。

*1:たぶん伏線でも何でもなくて、スルーされて終わりでしょうけど…