Last Task 果て無き冒険魂

もうね、ラストのさくら姉さん。これに尽きます。
正直言って、ラストバトルは、例年の戦隊と比べて若干盛り上がりに欠けるのですが、さくら姉さんのおかげでいいエンディングを迎えることができました。
1話でガジャを目覚めさせてしまった件について振り返って、菜月曰く「真墨が失敗しちゃったんだよね」って……確かトラップ作動させちゃったのは菜月だったはずだぞ(笑)


今一つ盛り上がりが弱かった理由は、既に書いたことではありますが、ガジャごときが急に強くなってラスボスかっていうのと、失われたプレシャスは戻らないぞっていうこと。
それぞれのプレシャスは2つとない貴重な特性を持ったものなんだから、「また探せばいい」じゃねえって。
爆破じゃなくて、何かドラえもん並の便利プレシャスの力を使って、適当な場所*1に封印し直すとかなら良かったのに。


ガジャ程度のレベルでラスボスというのは納得いかない部分はあるのですが、そのガジャが再び眠りについて、1話冒頭と同じ状態になって幕引きというのは、良い終わり方だったと思います。
プレシャスは人類の叡智の結集であり、ゆえに人類の希望でもあるが、滅びの力でもある。それを守り、正しく使おうとする者と、悪用しようとする者との戦いは、終わることなく続く。
その意味では、リュウオーンとヤイバが死んで、ネガティブ陣営が縮小しているのが玉に瑕でしょうか。彼らに代わる人材が新たに増えてないと。番組全編のどこかで、道を踏み外した冒険者(=将来のリュウオーン)が一人いても良かったかな。ズバーン獲得争いをした五十嵐博士あたりが筆頭候補でしょうか。ダークシャドウにもヤイバに師事する後継者(まだ子供)が残ってるとか、そんな感じで。


あと、ガジャドムは脳髄を手に入れて完全体の破壊神とはなりませんでした。前作は絶対神と冥府神がぞろぞろ出てきたのに、ここら辺もスケールダウンです。前作が無限の勇気なら、今作は果て無き冒険魂で等価交換可能だと思うんですが。
もともとのゴードムは完全体で宇宙から飛来したんだろうに、その時は人類はどうやって勝ったんでしょうかねえ?


「果て無き冒険魂」と言えば、ビークルの動力源がプレシャスだというのも、そうだったのか!と驚きの設定でしたが、リミッター解除するとボウケンジャーの冒険魂が動力源になってしまうというのも唖然。
人間の夢を現実の力に変えるって、パラレルエンジンはドリムノートだったのか!
そんなら初めからリミッター解除しとけば、危険なプレシャスなんていらないじゃん!とか思うけど、わざわざリミッターがついてるってことは、付けとかないと危険なんだろうな。プレシャス以上に危険な状態に暴走するとか、逆に夢パワーを吸い取られ過ぎて廃人になっちゃうとか。


6人目戦士*2が別の場所から5人をサポートするのでなく、全く一緒に戦うというのも、戦隊としては珍しいフォーマットでした。
むしろ爆発に巻き込まれて生死不明になった明石や、暗黒面に落ちて離脱してた真墨の方が6人目戦士的。
「シルバー、お前も来い!」と呼ばれたはいいけど、席がなくて立ちんぼのボウケンシルバー。いとカワイソス(笑)


終わってしまったなあ。
てことで、1年間大変お疲れ様でした。
スタッフ陣は、今後もますます面白い作品を作り続けてください。
キャストの皆さんは、また別の場での活躍を期待しています。
楽しい番組をありがとうございました。

*1:サージェスにも制御できないランダムな場所

*2:ボウケンシルバー