ワイルドスピード3 TOKYO DRIFT

そういえばまだ観てなかったや、と思い出したので観てきた*1のを、そういえばまだ書いてなかったや、と思い出したので書きます。


景子ちゃんはエキストラにしては出番多かったよね、セリフもあったし(爆)


正直あの出方で誕生日に合わせた凱旋試写会とか写真集とか大げさな……。英会話に力入れてるなーと思ってたのに英語のセリフは1個も無いし……。予告に使われてた主人公に車のキーを渡すシーンとか、本編ではカットされてたんじゃないの?
ハリウッド映画はチョイ役でも何でも出演することに意義があるということでしょうか。まあ実際この映画を見る日本人なんて100人に1人もいないわけで、実態なんて誰も知りやしないのに、「ハリウッドデビューを飾った」というネームバリューはことある毎に使われるわけですからね。日本向け宣材用に前面に出して使ってくれただけでも良しとすべきところでしょうか。


レースシーンは面白かったです。驚異の映像でした。危険運転による事故が連日ニュース報道される昨今に、この題材はいかがなものか、などと考えてる余裕も無く楽しめました。
ストーリーも悪くはなかったです。ただの危険な暴走野郎で少年院入りを逃れるために国外逃亡してきた主人公が、決定的な敗北をきっかけにテクニックを上げるべく特訓に励み、その中で友を得て、人間的にも成長していくというのが、無理なく描かれています。
登場人物像もまずまず魅力がありました。ヒロインはどこがいいんだかサッパリわかりませんが。
ただ、あのキャスティングがなあ…。景子ちゃんを使ってもらっといて文句を言うのは何ですが。


主人公の敵からして、設定は日本人でありながら、どう見ても中国人。日本のヤクザ(JJサニー千葉)の甥っ子という設定なのに、どう見ても中国マフィア。日本にいて日本人同士で会話する時も、なぜか英語で話し、たまに日本語になると声が変わるという(笑)
せめて、オール吹替えでいいから日本語で通せ。それはちょっと…というなら全部英語でもいいから、一貫してくれ。


洋画には、たまに思いっきり勘違いした和風テイストが出てくることがあるけど、それはまあ許せる。でも、このキャスティング(もしくは中途半端な日本語吹替え)は、日本人としては納得しがたい。
東洋人出しとけば日本人に見えるだろうって、お前ナメてねえか?
日本向けプロモを結構意識してたように見えたので、中身で裏切られた感が大きいです。日本で撮影されてても、決して日本向けを意識した作品ではありませんね。所詮は間違った和風テイストが出てくるハリウッド映画と同レベルだと思っておけば、あまり幻滅も無かったかもしれませんが。


しかしまあ、日本人俳優が使われないというのは、映画の作り手のせいばかりとは言えないな。ハリウッドで通用するだけのネームバリューを持った日本人俳優がいないもんな。
青年世代の二枚目男優は、ハリウッドに通用するレベルじゃなくても枯渇してるなあ。個性派俳優はそこそこいるけど。TVドラマではジ●ニーズあたりが幅を利かせてるせいで、二枚目俳優が駆逐されてしまっている。映画や舞台のみに活路を見出す俳優だと、知名度が上がる頃には壮年になってしまってる。
あの世代の映画俳優って、チョイ役出演になった妻夫木君くらいしかいないんじゃないか? ほとんど彼の寡占市場な気がする。あ、オダギリジョーもいるか。個性派に片足突っ込んでるけど十分二枚目だ。その次だともこみち君辺りになっちゃうのかな? 5馬身くらい差を開けられてる感じがする。
考えてみれば、これだけ枯渇してるんだから、特撮出身者にはチャンスだぞ。頑張れ特撮出身俳優! 日本で鳴かず飛ばずでくすぶってるなら、ハリウッドを目指すのも手だぞ。野球選手だって注目選手は大リーガーな時代だしな。ディープインパクト凱旋門賞な時代だしな。それに日本はアクションのできる俳優の地位が不当に低い。ハリウッドで成功してる東洋人ってたいていアクション系だし、アクション俳優はもっと見直されるべきだな。

*1:2週間くらい前の話です