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自らをネイティブと名乗るワーム立川大吾。ひよりもネイティブらしいので、人間に擬態したワームから生まれ、人間を殺してでなく人間の姿を取ることができるワーム(当初は自分自身をワームだと思っていない、人間として生まれてきたワーム)のことをネイティブというのかと思ったのですが。
東映公式を見ると「思えば13年前に天道の両親を殺害し、7年前にこときれたワームもまた、立川と同系統。」とあり、どうやら渋谷隕石前から地球に存在するワームがネイティブということらしいです。そういえば、天道も立川の変化したワームの姿を見て、咄嗟に両親に擬態したワームのことを思い出していましたが、なるほど、そういうことね。
でも、見た目で分かる別系統というなら、もう少しフォルムに変化を持たせて欲しかったです。背中の形状が間違い探しのように微妙に違うくらいでは、説明されないと分かりません。


この立川大吾は、どうも全てのゼクターを自在に操れるようですが、こんな能力がありながら、できることなら目立たず騒がず荒立てず、ひそやかに暮していきたいというオーラがにじみ出ています。この役を演ずる中泉英雄さんもその役柄にピッタリな、記憶に残りにくい地味目な顔だなあ。ナイスキャスティングですが、本人にとっては嬉しくない評価か。
立川はさらにライダーがワームを倒してくれないと困ると言います。ワームの中にもネイティブとそうでない者との間には敵対関係があるらしい。そもそも隕石前からいるネイティブとはどこから来たのでしょうか。
あと気になったのは「ハイパーゼクターは手に入れたも同然」という天道のセリフ。あえてそういうセリフを言わせるということは、やはり真の意味で手に入れてはいないのでしょう。今後何者か*1に横取りされることもありそうです。


立川の登場もさることながら、見どころとしては、今回はやさぐるま矢車のアクションが目茶カッコイイ。動きの速さとかではないけど、特にえげつない場所を蹴ってるわけではないのに、威力が感じられる痛そうな蹴りでした。*2
影山君は今回は初っ端から出ずっぱりで、媚びを売ったり、ドジったり、嘘をついたり、逆ギレしたり、撃たれたり、死にそうなったりした上に、最後はパンチホッパーにまでなったのに、矢車ほどな存在感を出せなかった気が。矢車の弟として、兄貴と同じように輝いてやさぐれられるのか!?*3
存在感といえば、ひよりがいなくなって加賀美の存在感まで薄れた感が。


影山と蓮華の料理対決で「カレイの煮付け」ならぬ「カレーに漬物」を出してきた蓮華に対する天道の反応が、非常に絶妙な間でツボでした。

*1:鉄仮面天道か?

*2:蹴られる側の演技の賜物かもしれませんが

*3:日本語が変ですが気にしない