復活のヤプール

ヤプールバキシムというだけでオオッと身を乗り出すものがありますが、メビウスでは初の精神面を攻撃してくる敵ってことで、内容的にも見応えがありました。


赤い雨という予言をすれば、ミライが率先して調査に来るのは必然。こういう組織で単独行動はまず無いから、誰かが一緒に付いて来る。そいつに取り憑いて、ミライを罠に嵌める。
テレパシーがミライにしか聞こえないという点を逆用して、彼の挙動を不審がらせるという前フリも効いてます。が、ミライもその程度の小細工にまんまと嵌らないでほしいという気はしますが。
ミライを仲間から孤立させるという作戦は、しかし、サコミズ隊長の出現で崩れます。あくまでも貪欲にオイシイところを持っていくサコミズ隊長。素敵だ。
第1の策を破られたヤプールは、今度は戦闘機や基地を人質に使って、ミライにリュウを殺させようとする。
二重の策略、なかなか手が込んでいます。
この策略をミライとリュウの絆が破るというのがまた良いです。
リュウも最近はあまりむかつかないキャラになってきた。いいことだ。


ただ、ミライがリュウを撃った時点で、勝利を確信したヤプールは、いったいどこまで去ってしまったのか、この後バキシムがやられても知らんぷりというのがちょっと不満だ。
せっかく制御を奪っていた戦闘機も、何の問題もなくメビウスを援護してるし。
自分の作戦の成果を確認して、「なぜ戦えるのだ?」と不思議がったり悔しがったりすればいいのに。