間宮兄弟

botaro2006-05-30

こちらにも触れておかねばなりますまい。
特撮レビューは明日以降に。まだリュウケンドー見てないし*1
間宮兄弟」は、北川景子が出演しているからとか関係無く、普通に面白い映画でした。


ちょっとありえない兄弟関係だけど、あったらいいなと思わされる……けど、あったら、やはり女と付き合うことはできないだろうなという気もする、そんな兄弟のお話。
男は男で、奥手でも人並みに女に興味があり、女は女で、恋愛に打算的な部分があり、とても等身大な描写だなという感じ。
とはいえ、間宮兄弟は、やはり純粋だな。「いまだに一緒に遊んでるじゃん。」というのを抜きにしても、血気盛んな年頃の男所帯で、女が部屋に来るのに、「あれを隠せ〜」という類のものが無いというのは信じられん。家に生活感が全く無いような、どこを泊まり歩いてるんだか分からんような男の家ならともかく、あれだけ雑多なものがある家で。
その点は、やはり原作者が女性であるだけに、男に対して少しだけ下駄を履かせてもらってるような気がする。
某氏曰く「あんなものはオタクとは言わん。オタクとはもっと茨の道である」とのことだが、それも一理も二理もある。あれはあれでオタクではあるかも知れないが、苦悩するオタクとは、世の中に受け入れられない嗜好性のオタクである。
まあ、オタクの苦悩を描く物語ではないので、別に問題はないのだが(笑)


佐々木蔵之介塚地武雅の演技が……というより、醸し出す雰囲気が、とても面白い。本当の兄弟のようだ。というか、本当の兄弟にあんな兄弟はいない。子供の兄弟のように他愛なく一緒に遊びながら、それでいて、見た目だけ大人になっているというわけでもなく、年相応な分別もややあり、年相応な興味は十分にあり、という微妙なバランスが、妙に面白い雰囲気だ。
この2人、公開以来、ほとんど毎週のごとく、どこかしらでイベントをやってたりするのを見ても、自分にとってのお気に入り出演作なのだろう。キャストやスタッフが楽しんで作った映画というのは、内輪ウケに走ってない限り、いい映画が多いと思う。映画ほとんど初出演にして初主演の塚地はともかく、佐々木さんまでだからね〜。


景子ちゃん演じる本間夕美はちょっと変わった女の子。何が可笑しいのか分からんが、いつもケタケタ笑ってる。彼氏の風貌もかなりキテレツ斎様なので、2人並んでるとアブナイクスリでもやってんだろと勘ぐらずにはいられない感じですが、案外根はいい子。彼氏の方も意外な才能人なので、男を見る眼も結構あるのかもしれない。
セーラームーン火野レイもちょっと変わってるといえば変わってるけど、夕美に比べたらかなりまともな部類です。こういう変わった役柄をすんなりこなすとは、なかなか大したものだと感心です。


あまりネタバレを書きたくもないし、ストーリーではなく雰囲気を楽しむタイプの映画なので、これ以上は、まあ観てくださいとしか言えない。
とりあえず、北川景子ファンは、「ヒトスジジマ蚊」のシーンと、「はいてないよ」のシーンと、ラスト近くの校庭でのシーンは必見です。

*1:ってか、もはや見る気ないだろ