特撮まとめてレビューPART 4

2日間断続的に継続していたしゃっくりは、前回の冒頭で名前の記述ミスを訂正して以降、ピタリと止まりました。
きっと偶然です。偶然でしょうが…。
私には魔女のいたずらと思えてなりません。
それがちょっと嬉しかったり。


さて、今回は仮面ライダーカブト
今のところ、結構面白いと思います。キャラも立ってるし、キャストに演技がアレな人もいないし。
アクセルモード クロックアップとか、アギト カブト捕獲作戦とか、あの人が出てきたり、この人が出てきたり、平成ライダーの集大成ですな。
ネタは二番煎じでも、それが上手く消化されており、面白ければそれでいいんです。
ワームの設定に若干破綻があるのが気になります。ワームの正体を見破るのが難しいことをテーマとした話*1があるかと思えば、ビデオカメラみたいな道具1つで簡単に判明したりするし。
組織嫌いの天道がZECTのメンバーも知らないうちにシャドウのリーダーにおさまってたりするのは、かなりぶっ飛びですが、次回納得のいく説明があるのでしょうか。


ただ、最初はキャラが立ってていいなと思ったんですが、そのうちだんだん、本当にこのキャラの立ち方は良いのかなあという疑問が湧いてきました。
私としては、キャラは立ってた方がいいというのが持論でしたが、あまり立ち過ぎてると、最初から特徴を掴めてしまって、以降の掘り下げに意味が無くなってしまう。


天道に関しては、意外と人の気持ちがわかるとか*2 *3、意外と負けず嫌いであるとか*4 *5、意外と知名度があるとか*6 *7、さすがに主人公だけあって、それなりに掘り下げできてますが。
それでもその全てのシーンで、思い悩むことのない悟りすました超越者であって、結局は単一色に感じてしまうのです。
「ばあちゃん」を「主」に置き換えると、天道総司は神の預言者といったところ。迷いがありません。加賀美や岬は迷える衆生。ひよりは預言者の裏の顔を知る者? ちょっと特殊なポジションでしょうか。


主役の天道においてそのレベルなので、他のライダーは言うまでもなく。
トンボなんてひどいです。やはりキャラは立ってますが、もはやあれ以上に掘り下げようがありません。
キャラを掘り下げられないなりに、お話には絡めるかというと、何となくお互いに気に食わない奴だという程度の感情しかないので、絡む必然性も無く…。*8
あとは、ゴンちゃん関連で1つエピソードがあるかどうか。どこかのタイミングで天道のことを認めて、また風のごとく去っていくという程度しか活躍の場は残されてないでしょう。


次々と出るライダーを見てるうちに、「選ばれし者」ってのは要するに変人のことか、という気がしてきました(笑)
この調子でいったい何人のライダーが出てくるのでしょうか? 龍騎の時みたいな勢いです。
しかも龍騎のように戦い合うのが宿命ではありませんから、出るそばから死んでいくということもなく、結局ほとんどの人が生き残るでしょう。最後の方は、キャラが増えすぎてわけわからん状態になるんじゃないでしょうか。ザビーなんかは早くも3代目だし。
そうならないためには、生きたままフェードアウトするように退場していくしかないのですが、それもなんだかなあ…。かといって、既存キャラの掘り下げができない以上は、新キャラを次々出さないとお話が持たないし、玩具も売れないし。


考えてたら、ちょっと先が心配になってきました。
竜頭蛇尾ってことがないように、頑張っていただきたいところです。

*1:菊地美香登場回の話とか、加賀美の弟の話とか

*2:加賀美の弟の話は感動的でした

*3:友達いないのに意外

*4:当りがでるまで何杯食ってるんだ?

*5:超天才肌なので、人に負けた時に努力で覆すタイプとは思わなかった

*6:あの女たちはなんで天道のこと知ってたんだろう? 族のヘッドでもやってたのか?

*7:友達いないのに(略)

*8:ZECTという組織を背負ってるザビーと、そこが違う