四十五之巻 散華する斬鬼
トドロキとザンキさんの熱い師弟愛の描かれたお話でした。
トドロキが礼の頭を上げた時、跡形も無く消えていたザンキさんの描写は、潔くも儚くもあり…。
落ち葉の描写といい、印象に残るいいシーンでした。
響鬼後半においては、なんか色あせてしまったヒビキさん以上に一番かっこよかったザンキさん、さようなら。
それにしても、トドロキは自力で立てなかったのに、その快復は無茶過ぎ（笑）
走り回れないながらも、襲い来る魔化魍を紙一重でかわしたり、転げて避けたり、ちょっと食らったりしながら、なんとか倒すくらいの方が良かったのでは。
あと、今思い出しましたが、トドロキって、もっちーの従兄弟だったよね、確か。全くお見舞いにも来ないで、ちっとも絡まないというのはどうかと。パネルシアターとか余計なシーンは入れてるので、省略せざるをえなかったとかいうことも考えにくく、たぶん脚本家も忘れてたんだと思いますが。
そのパネルシアターの参加に、もっちーに誘われても気乗りしなかった明日夢ですが、幼女にお願いされてついつい参加の約束をしてしまいます。明日夢の幼女趣味にも困ったものです。
そんなだから桐谷くんにいいところを持っていかれちゃうんですよ。
しかし、魔化魍って、特定の誰かを付け狙うものなのでしょうか。アンノウンやミラーモンスター*1はそうでしたが。だいたい、魔化魍に狙われて、一回は難なく逃げ切ってるというのも変です。
あと、前回のパルハンズのリュウヤ君がやられた攻撃痕と、桐谷の語る回想シーンのやられ方は、かなり異なるんですけど。*2
それに、「自分の力でないから」と陰陽環を使うのをためらうというのは、どうもキャラとは違う。*3
明日夢ともみ合いになったシーンでも、魔化魍が出てきたわけでもないのに、桐谷君は何かをやろうとしてましたよね？ 前回の事件現場でも、逃げるように立ち去ったし。
どうも証言内容と状況証拠が食い違いますねえ…。
桐谷くん、君は本当に復讐ではなく、魔化魍を倒すために行動してたの？
案外真相は…
桐谷は陰陽環の力を使い、まず一人に復讐を果たす。
続いてもう一人をそのまま襲おうとしたところで火の魔化魍である火車が出現し、火を追いかけはじめる。
その隙にもう一人は無事に逃げることができたが、桐谷は火で火車を誘導できることに偶然にも気付いてしまう。
もう一人の方を襲う機会を再度さぐっていると、そこで陰陽環を盗んだことが明日夢にばれてしまったため、桐谷は方針を変更する。桐谷は一旦復讐を取りやめて、助けようとしてたんだよ〜と言い張るため、火車を誘導してもう一人を襲わせ、自分が助けに入るというプランを立てる。
プラン通り助けに入ったはいいが、いざ陰陽環で火を出そうとした時に、火を出した瞬間に火車に襲われる危険があることに今更ながらに気付き、躊躇する。
…ということではないのかね、桐谷君？
