氷の美女

南極の10万年前の氷層から美しい女性の遺体が発見された。
ニーナと名づけられたこの女性は、10万年の時を経て目覚め、自ら作ったという人類を「失敗作」と呼び、新たな人類を作り直すために、怪獣エラーガを操って全人類を抹殺しようとする。


先ごろはゼットン星人が1万年かけてゼットンナノ遺伝子を育成していましたが、今回のニーナは10万年かけて人類創造実験です。
宇宙人にはどうしてこう悠長な暇人が多いのか。そのうち45億年かけて地球を作った宇宙人が出てくるでしょう、きっと。


さて、本編の感想ですが、コバ隊員が氷の美女ニーナに惹かれている状態が、どういうものなのかがイマイチわかりません。
コバはニーナを撃つのをためらいます。ニーナも「コバには私を撃つことはできない」と確信しています。
しかし、結局はコバはニーナを撃ちます。
確かに、洗脳というほどには自我が奪われておらず、自分の意志で行動しているようです。ニーナが美人だから、なんとなく惹かれるというのもわかります。
ですが、たとえ美女でも遺体に恋するバカはいませんし、ニーナの確信ぶりから見ても、超常的な催眠や暗示がかけられていたはずと思うのですが、それならなぜ撃つことができたのか。
それとも単に「この美しい私を撃てる者なんていないわ」という自惚れ屋さんだったのでしょうか。
今回の話のキモはそこしかないと思うので、そこが納得いかないと、すごく消化不良なのですが。
怪獣にマックスも歯が立たないようなパワーを与える能力を持つ、人類の創造主たるニーナが、銃撃一つも防げないで死ぬというのも納得いきません。