三十二之巻 弾ける歌

小暮さんこと布施明の登場で、パワーアップのエピソード前編。


何か足りない気がするのは、やはり少年のエピソードが無いからだろうな。
京介に絡まれる役としてしか出番が無い。大いに不満である。
響鬼の中で、明日夢の占めるポジションがいかに大きかったかという証拠だろう。
せっかく小暮さんというキャラクターが出てきて、たちばなの掃除も手伝わせたのなら、少年と小暮さんも対面させて絡ませるべきだ。


あと、やはり作りが雑になったという感が否めない。
トドロキが当たりを見つけてヒビキに携帯で連絡を取るシーンでも、「あ、ヒビキさん?」と呼びかけてるが、ヒビキは機械オンチで携帯も持っておらず、連絡を受けるのはサポーターの香須実の役目なのだから*1、描写がおかしい。
そもそも出かける時には香須実も一緒に出たような感じだったが、現場では香須実とザンキの両サポーターは画面に出てこず省略である。
何の被害情報も無く魔化魍を探しに出るというのも今までに無いことだが、普段は山一つというところまで絞り込まれてから行う類の調査で、よくこんな行き当たりばったりな調査でヒットしたものだ。
それ以上に、小暮さんはどうやって魔化魍調査の現場に来合わせたのだろうか。たまたま通りすがるには山奥過ぎると思うのだが。


小暮さんはいいキャラだ。
すごく厳しい人という触れ込みだが、みどりさんの意見には従順なところとか、子供がやった苺のショートケーキのつまみ食いを根に持ったりとか、歌の途中でみんながいなくなって寂しそうなところとか、とても愛嬌がある。
京介もそうだけど、人の短所を魅力的に描くことに関しては、井上脚本のレベルは高いな。


それはそれとして、この番組の後、プリキュアを挟んで9時から「題名のない音楽会」があるのですが。
今回のゲストのロシアオペラ界の若手バリトン、ディミトリー・ホロストフスキーというのが、歌声が美声なのは当然ながら、表情も布施明に似てた気がするのは偶然か?
以前、響鬼威吹鬼轟鬼が初セッションとなった*2回で、その後やった「題名のない音楽会」でウクレレジェイク・シマブクロとスネアドラムの石川直が超絶セッションを披露したことがあったんだけど。*3
対抗しているわけではあるまいな?

*1:香須実が手が離せない時にヒビキが出ることはあるが

*2:実際はセッションというにはあまりにバラバラな音だったが

*3:音楽に造詣の深くない私でも感動モノのセッションだった