龍の恋人

傲慢な人間に注意を呼びかける不思議な少女。しかし、人間の暴挙は治まらない。
村の守り神がついに目覚め、村に襲い掛かる!


この手の話はだいたいパターンが決まってて、それを踏襲しておけばほぼ間違いないつくりにはなるわけですが。
これまであまり良作のないマックスの中では、なかなか良エピソードだったと思います。
何といってもナツノメリュウの登場シーンがカッコイイ!
炎の翼を広げ、花火をバックに、湖上に飛び立つナツノメリュウ
カッコよすぎる。


ただ、その後がなあ……。
マックスと善戦しつつも有効打を与えられず、トドメを刺されるところを少女がかばい、龍は再び封印されるのですが。で、マックスが伝承と合わせて伝説の勇者化されるのですが。
ここでナツノメリュウに象徴されるのは、自然への畏敬であり、これはウルトラマンといえども安易に勝ててはいかんと思う。


やっぱり、リュウの方が強くないと。
マックスの攻撃が有効にヒットしない。リュウにどつかれ、激しく吹っ飛ぶウルトラマン。ついにカラータイマーが点滅、倒れるウルトラマン。ピンチ!
その時、リュウの頭上に少女が現れる。
「私の警告を無視した報いよ、このブタが!」少女は叫び、リュウは尻尾を鞭のように振るってマックスの背中を打ちつける。リュウに背中を踏みつけられ、四つん這いで恍惚の表情を浮かべるマックス。「ああ、もっと…。」禁断の愛に目覚めたマックスとリュウは、静かに湖底に消えていくのだった。その後、マックスとリュウの姿を見た者はいない…。
「お願い、ナツノメリュウ、もう止めて。あなたの怒りは人間に十分伝わったわ」
怒りを鎮めたリュウは、少女とともに静かに湖底に消えていくのであった。その後、リュウと少女の姿を見た者はいない…。
こんなのだったら良かったのに。


何にせよ、龍はいいね、龍は。
神とか自然とかと一体化させても良いくらいに、特別なモンスターだ。
ウルトラマンガイアのミズノエノリュウが懐かしくなった。