Episode05 適能者―デュナミスト―

なんか、だんだん面白くなってきたよ、ウルトラマンネクサス。何かが劇的に変わったというより、自分の心境の変化だろうけど。ウルトラマン以外の視点から語られるウルトラマンという斬新性に、ようやく慣れてきたということかも知れない。もっとも、そういうのは、子供用TV番組としてやらなくても、大人向けのビデオ作品か何かでやればいいんじゃないかという気がしないでもないですが。
味方であることを踏まえて、あえて攻撃する、その目的は何なのか。正体を探ろうということなのか、追い詰めて行動パターンを知ろうということなのか、はたまた…。
今までのウルトラマンは、人類では対抗しえない強大な敵に対し、ただ一人立ち向かうことのできる正義のヒーローで、全人類から応援を受ける立場であったのに対し、ネクサスは人類からも攻撃され、全く孤立してて、痛々しいです。ウルトラマン抜きでも人類が怪獣に対抗し得ているし、現に人間の武器でウルトラマンも手ひどいダメージを受けるほどに、人間が強いというべきか、ウルトラマンが弱いというべきか…。
ウルトラマンガイアで、アグルが同じように孤独な戦いを強いられた時期がありましたが、アグルの場合は、彼自身が人類に味方していないことを自覚しての、覚悟の上の行動でした。「人類に味方してんのに、何で攻撃されなくちゃいけないんだよぉ」というシチュエーションのウルトラマンは、初めてなんじゃないでしょうか。
早くウルトラマンが人類の味方になれますように。凪ちゃんの目の黒い内は無理かもしれないが。