Episode.14 プリーズ・ボス

序盤のボスによる特訓で、デカマスターの雄姿再び。
バンに対しては左右の手のぶれをミリ単位で指摘する細かさを見せながら、ホージーとセンちゃんには「ディフェンスが甘い」「攻めが甘い」と非常に大雑把(笑)
前回は戦闘員100人斬りや弾丸弾き返しの妙技で凄さをアピールしましたが、今回はデカレンジャー5人を手玉に取る圧倒的な強さを披露。
大丈夫なんですか? こんな強くしちゃって。


ボスの強さを目の当たりにしたデカレンジャー5人は、すっかりボスに頼る気分生まれてしまう。ボスはそれを案じて部下を敢えて突き放す。
バンとかは思いっきり頼っちゃって、なんだかお子様です(笑)
他のメンツは「ボスの戦いが見たい」「ボスと一緒に戦いたい」と、向上心を見せてる辺りがバンよりちょっとえらい。
今回の敵は、多くの星で殺人を繰り返し、スペシャルポリスも多く犠牲にしてきた強敵。
やられる一方のデカレンジャーを前に、ボスはサングラスに余裕の腕組みで、

「このままじゃ負けるぞ。どうする?」

か〜っこいい!
戦闘が終わって、「ピンチになったら助けてくれるって言ったじゃないですか!」と詰め寄るバンに、

「ピンチだったのか?」

この落ち着きぶりがたまりません。
部下を育てるために敢えて突き放す、それも部下への信頼あってこそできること。
ボスに甘えて頼ったり、憧れて真似したりでなく、それぞれの個性を活かして勝つ、それがデカレンジャーだ。てことで、めでたしめでたし。


このエピソードがさらに秀逸なのは、単に、ボスが簡単には出張らないことへの理由付けの回というのに止まらず、今後敵がさらに強大化することへの布石となっている点です。
今回は出張らなかったけれど、いずれ自分も一緒に戦わなければならない日が来ることを予感するボス。その予感に呼応するように、何かを企むエージェント・アブレラ
暗雲垂れ込めかけたところで、お気楽な5人が乱入。
ボス席に「keep out」テープを張って、「何があってもここから出ないでください」。
頼もしい仲間達ですね。雰囲気的に明るいたけでなく、希望の光が見えるような明るさなのが素晴らしい。
でも、調子に乗りすぎてボスの雷で幕引き。
いいなあ、こういうエンディング。
ED曲中では、デカマスター変身時に「ボスの鼻はどうなってんの?」って、それって聞いてはいけないお約束事なんじゃないんですか?(笑)