絶望の暗雲〜心からの言葉

最終話の放送、30分前倒しじゃねーか!
あやうく見逃すところでしたが、DVDが追っかけ録画してくれてて助かりました。今まで散々録画失敗したりして悪し様に罵ってきましたが、初めて言おう。
グッジョブ、東芝


そんなわけで、録画が始まってるのに途中で気付いて見始めたので、最終話の冒頭をちょっと見逃したのですが*1、前回乗機ごと木っ端微塵に消し飛んだリュウが何事も無かったかのように無事だったのには驚きました。まあ、ウルトラ兄弟も総出演だったので、誰かが助けてくれたんでしょう。ヒカリかな?


メビウスの最終形態は、なんかすげえな。色数が多すぎて趣味の悪いデザインだ。
最近の、いろいろモードチェンジする平成ウルトラマンの流れを受けて、最後はこんな派手派手にならざるをえなかったんだろうけど、これが旧来のウルトラ兄弟と同じ画面に並ぶと違和感バリバリだ。


あと、ゾフィー兄さんはなんでサコミズ隊長の力を必要としたのでしょうか?
普通に出てくればいいと思うんですが。*2
ここまで来たら大盤振る舞いだ、何でも行ったれー!みたいな勢いで変身したように見受けられました。
ていうか、ゾフィーもっと早く出てきてよ。メビウスがピンチの時とか、ザムシャーが死ぬ時に助けに来ないくせに、ほぼ勝ちが見えてから「やあみんな頑張っとるねえ、結構結構」みたいな感じで現れるのはどうなん?


それ以上に、なんで父が出てこないのよ?
エンペラー星人は過去に父と互角にやりあった相手なんだから、父が出てくればこんなに苦労せず倒せたんじゃないの?
奴がウルトラ一族と憎んでるのも、それが発端なんだし。ちゃんと自分の不始末には自分で決着つけてくれよ。
地球に数々の怪獣や宇宙人が侵略にやってきたのもエンペラー星人の差し金だったわけですから、元をただせば全てはウルトラ一族を巡る確執による戦いだったわけで。
地球を守るために戦ってくれたウルトラマンを差し出す差し出さないという話もありましたが、地球に降り注ぐ火の粉をウルトラマンが払ってくれているとばかり思っていたら、実はウルトラマンに降り注ぐ火の粉のために地球はとばっちりを受けていただけだったとは……。なんだかなあ。
地球人とウルトラマンの友情を描いた今作でしたが、後で冷静になって考えてみると、メビウスって地球にとっては疫病神だったんでは?なんてことにならなきゃいいんですが。


と、散々に言いましたが、メビウスはさすがにウルトラ40周年記念番組と銘打つだけあって、ウルトラ兄弟総出演で大いに賑わしてくれました。最近の円谷作品の中では、飛び抜けて面白かったと思います。
というか、最近の円谷は低迷が激しく、ようやく普通に楽しんで見れたというのが正直なところです。
コスモスは部分的には良いところも多かったですが、基本コンセプトも作風もキャストも俺的にはちょっと…。ウルトラQ-dark fantasy-は良作もたまにありましたが、総じてイマイチな話が多く。ネクサスは意欲は評価したいところですが、結果的には冒険し過ぎで失敗。マックスについては何も語りたくない。
そういう意味で、メビウスは本当に久々の素直に楽しめた円谷作品でした。
次は50周年まで面白い円谷は見れないのだろうか…。
いや、そんなことはない!頑張れ円谷!負けるな円谷!

*1:録画してあるから見返せばいいのですが

*2:以前のサコミズとゾフィの邂逅の話を見逃してるので、そこで何かあったのかも知れませんが