ウルトラマンの重圧

ウルトラマンヒカリが去った途端に強敵ベムスターの登場。今、地球上に一人しかいないウルトラマンとしての重圧からとった行動は、しかしGUYSメンバーの不評を買ってしまう。


先々週も彗星だったのに、また彗星ネタかよ!というのはありますが、まあまあまとまりの良いお話だったと思います。
頼りになる相棒がいなくなってしまい、一人で守らなければならないという重圧を感じ、しかし「一人じゃないんだ! 僕には地球の仲間がいるじゃないか!(・∀・)」と気付くという話は、ウルトラマンガイアにもありましたが、メビウス=ヒビキミライ隊員の真面目な分いかにもこういうプレッシャーに弱そうな性格とか、気付きの場となるコノミちゃんの保育園のような環境が基地とは別にきちんと用意されている辺りが、ガイアの時とはまた違った趣きがあって良いです。
リュウはすぐ感情で突っ走って決して謝らないし、サコミズ隊長は相変わらずオイシイところを持ってくし、各隊員の個性も生きてたかなと。


残念なのは、せっかく仲間がいるとわかったのにその仲間がイマイチ役立たずだったこと。作戦も失敗に終わるし。メビウスのピンチをちょっと救えただけマシか。
でも、最後の必殺技を最初から出してれば、メビウス一人で楽勝だったじゃんというのが何とも。せめて、もうちょっと辛勝だったらよかったのですが。
しかしまあ、作戦失敗とウルトラマンの信頼回復は最後にきっちりフォローされてたので一応OKです。


ウルトラマンの難しいところは、人間ドラマを描きたくても、人間側の活躍とウルトラマンの活躍を両立させることが難しく、どちらか一方*1が引き立て役になってしまうところです。
でも、せっかく強敵としての説明要らずな過去怪獣を出してるんだから、そこは両立させてもらいたいところ。双方がともに有効打を放って、それで何とか勝利をものにするというくらいで丁度良い。そうでなければ強敵怪獣も報われない。

*1:たいていは怪獣やっつけ隊の方