復讐の鎧

ボガール生きてました。そうじゃないと話が続かないんですが。
ボガールモンスとなってパワーアップ! もはや電撃も効かない!
……ってそれはいいんですが、「爆発させると被害甚大」なんて設定は、ボガールのような強敵に対しては、不要というより害が大きいです。こんな設定にはしない方が良かった。
こういう設定にしちゃうと、「手を出せない!」ってのがテーマになっちゃうので、味方が弱体化する分、シナリオ的に怪獣も弱体化してしまう。案の定、メビウスの必殺技を含まない打撃攻撃だけで、ボガールモンスは息も絶え絶えになって長時間のびてる始末。こんなに弱いなら、のびてる隙に、ウルトラマンお得意の宇宙に運んで廃棄焼却するなり、いつぞやのように万能メテオールで爆発封殺するなりすればいいじゃんという話。
今までの強さは何だったのか。こんな弱い奴を最強の敵としてかついでいかなければならないとは、メビウスの今後が暗澹としてくる。ボガールはもっと単純に、ウルトラマンを凌駕するほど強ければそれで十分だ。
他にも、ミクラスごときがパワーアップ前のボガールをあっけなく倒したり、ちょっとパワーバランスが崩れてるところがある。一度パワーバランスを崩しちゃうと、後が大変だぞ。
ツルギを危険人物に仕立て上げるためとはいえ、他の描き方は無かったものか。


ツルギの誕生秘話はとてもわかり易くて、彼の行動原理が見事に説明されていて良かった。メビウスは自力で人間体になっているのに、ツルギは地球人の体を借りる必要があるんだな。過去作にも両方のケースがあるんだけど、なんでだろう? 体質か?
今回はリュウの気持ちが主題になってたけど、なかなか良く描けてたと思います。
あと、サコミズ隊長は相変わらずオイシイとこ持ってくなあ。