四十一之巻 目醒める師弟

私、天美あきらは、ついに念願の変身を果たしました!
しかし変身したはいいけど武器がありません。
ともかく体当たりで威吹鬼さんを危機から救い出します。さすが私です。
でも、その直後弾き飛ばされてしまい、その衝撃で変身が解けて全裸になってしまいました。
いや〜ん、まいっちんぐ
ちょっと威吹鬼さん、師匠だからって変なことしないでくださいね。セクハラで訴えますよ。
そんなハプニングを交えながらも、ともかく全員で木霊の森から脱出です。


2人の弟子を獲得し、鬼派閥のドンにのし上がることができましたが、三日天下というか三分天下というか、鬼の皆さんにお叱りを受けてしまい、派閥は解散の危機を迎えてしまいました。
でも、桐谷君は「天美さんの弟子を続ける」と言ってくれてますし、安達君も私に気があるようです。こういうこともあろうかと、アクシデントを装ってヌードを見せておいたのも無駄ではありませんでした。まあ、私の魅力に抵抗できる男はいませんから、2人は誰の弟子になろうと生涯私の奴隷です。
ちょっと叱られたくらいで、諦めるのはまだ時期尚早というものです。
イブキさんの追及にも、ここは黙秘権の行使ですよ。


そんな状況を危ぶんで、ヒビキさんが2人を騙して解散させようと目論見ますが、軽く看破されて逃げられてしまいます。
今時のガキを「少年少年」と甘く見過ぎですよ、ヒビキさん。
その点、私は懇切丁寧に2人を指導します。
一見修行でも何でもないような通学路パトロールなんかも、重要な修行の一つです。
ヒビキさんには鬼としての経験ではとても及びませんが、師匠としての適性は私の方が遥かに上みたいですね。
次は私の部屋の掃除でもやらせようかしら。


私に振られて傷心のイブキさんを香須実さんが慰めるべくデートに誘い出しますが、運悪く突如出現した木霊の森に取り込まれてしまいます。
香須実さんが必死に「逃げよう」と言いますが、イブキさんは身動きできません。前回縛られて身動きとれないままむっ殺されそうになったのがトラウマになってしまったようです。
香須実さんが連れ去られながらも、気絶もせず気丈に助けを求めているのに、イブキさんはさっさと気絶です。森怖い〜、縛られるの怖い〜(泣)
ああもう、我が師匠ながら情けないです。


香須実さんの助けを求める声を聞いて、通りがかりのトドロキさんが助けに入ります。森は綺麗な公園の中に出現したはずですが、どうみても農地の真中にある森に向かって…。
世の中には科学では解明できないことがあるのですね。
ともかく、引き立て役の轟鬼さんが入ったところで、私の出番のお膳立ては整いました。
あきら軍団出動!
弟子たちを引き連れて現場に急行です。


情けない師匠でも師は師です。助けないわけにはいきません。
香須実さんの救出は弟子たちにまかせ、私は威吹鬼さんのサポートに回ります。
おっと、ヒビキさんが到着したようです。いつも真打ちは最後に登場という感じで、美味しいところばかり持っていく人ですね。でも今日はそうはいきませんよ。
都合よく引き立て役が2人の前に武器の烈雷を落としてくれました。引き立て役、グッジョブ。
安達君、桐谷君、やっておしまい!
木霊の森を操る1本の木に、2人が烈雷を突き立て、香須実さんを救います。
かくして、一番槍の手柄はあきら軍団がいただくことができました。


しかし、形の上では、2人を弟子にしておくというのはそろそろ限界のようです。
計画は第2段階に進行します。
それには、鬼の道を諦めたと見せる必要があります。
そして、2人の奴隷をヒビキさんの弟子に送り込んで、その後は……フフフッ


先週ので味を占めて、またこんなレビューを(笑)
あきらの鬼変身はまともに姿が映らないで終わっちゃいました。残念。映像をスロー再生してみても、なんだか未確認生物の証拠映像を見ているようだ(笑)
ていうか、その後の全裸シーンの方がさ、あ〜、この木邪魔、森消えろ、今消えろ。って感じで(爆)
威吹鬼さん、師匠の役得だな。
あきら達3人がチャリを飛ばして現場急行のシーンは、本当にあきら軍団って感じで良かったなあ。
あきらが鬼の道を諦めたのは寂しいです。もう、あきら軍団を見れる機会は無いのか…。
でも、やり遂げたという感じのスッキリした顔には救われました。
今回は最初から最後まで、あきらづくしで。
あ、もう一つ。ヒビキさんが2人を騙した(?)シーンで、明日夢の立ち去り方とヒビキのリアクションが、間といい表情といい、絶妙でした(笑)