第43話 最高のヒーロー

前回、ユカの命を救うために変身能力を失ってしまった翔太が、再び力を取り戻す話です。


前回バイク便でやってきて握手しただけの一ファンが気落ちしているのをたまたま見かけて、ジムまで連れてきて特訓してしまうとは、松坂牛もかなり強引な男です。
その点だけでも普通なら破綻しそうな話ですが、メカオタにして一人世紀末救世主という、グランセイザーの中でも屈指の特異キャラクターだけに、全く違和感を感じさせません。
「あいつに似ている」のセリフだけでオールOKです。
全くもって、キャラの勝利ですな。


翔太の幻影を見せることで、ユカの悩みをきちんと描いているのが素晴らしい。
翔太と牛のコンビアクションもいい感じに息があってますね。戦隊と違って、超星神シリーズで息のあったコンビプレイというのは珍しいです。


翔太の勇気に呼応して、再びジャスティパワーが戻る、というのはお約束として。
その後のグレンのアクションが冴えまくってます。セイザータリウスの動きを彷彿とさせるよう、意識して似たアクションにしているように見受けられます。
それを見た松坂牛が、滾る血を抑えかねるように、ザコールとの戦いに乱入!
澪さんの「誰!?」が笑える。今回は前半のコメディが無かった分、ここに笑いをもってきますか。
松坂にセイザータウロンの姿を重ねる描写は、グランセイザーから通して見ているファンにとっては、熱くなるものがあります。


真也が何かすごい計算して編み出してた対策が、単なる同時攻撃だったのはショボーンでしたが、シロガネの力でないと対抗できなかったバッカスを2人で倒したのだから、見た目はともかく、実効果はあったということで良しとしましょう。きっと、技の融合には、微妙なタイミングの問題とか、なんかいろいろ計算しないとできないことがあったに違いないよ、たぶん。
あと、サブタイトルの最高のヒーローというのが、実は松坂牛のことだというのはマジでズッコケ。牛を指して「最高のヒーローだよ」という翔太のセリフは余計だなあ。今回のヒーローはあくまで翔太ですから。