総括

美少女戦士セーラームーンは、いろんな意味でMy Revolutionを起こした作品でした。
まず、メインキャストの5人がとっても非常に素晴らしくかわいかったので、数年来眠っていたアイドル熱を呼び覚まされてしまいました。
彼女らが出てるジュニアファッション誌に手を出さねばならなくなった時は、自分で、「やばい、やばい方に来てるよ俺」という葛藤があったものでしたが、今やそんな感覚はとうに麻痺してしまい、女子中学生が立ち読みしてるとこからスッと本を抜き取ってレジに持ってくくらい朝飯前なところまで強くなりました。*1
グッズを買い漁り、各種イベントに行き、それ絡みで知った他のアイドルイベントなどにも行ったりして。アイドルは元々好きでしたが、在宅派から現地派にだいぶシフトして、興味の置き所が激しく変わった1年でした。
そして、何よりもそういったイベントやネット活動を通して、いろんな人と知り合えたこと、得がたい友人を得られたことが自分にとって一番の財産です。
番組総括のはずが、とんでもないところに風呂敷が広がっていきますが、セーラームーンは、私にとって生活に直結していろいろ影響を及ぼした作品だったということで、他にないですねえ、こういう作品は。
番組そのものはというと…。後半が特にストレス溜まる展開でしたね。テーマが重いのはいいんですが、雰囲気が重い番組は個人的には苦手です。序盤でどっぷり浜った経緯がなければ、途中で見るのをやめてたかも知れない。
そういう意味ではAct.28*2までが自分的には超ド級のヒットで、それ以降は惰性で見てた感があります。ちなみに一番お気に入りエピソードはAct.14*3です。
とはいえ、変身後も素の顔なのでキャスト本人が演じなければならないこの番組、しかも不思議コメディ路線でなく、戦う特撮をきっちりやっている点などは、東映特撮史上においてもかなり冒険した作品でしょう。評価できるポイントは他にも数限りなくある素晴らしい作品であることは間違いありません。
シリーズにしにくい作品ではありますが、シリーズ化されなかったのが返す返すも残念です*4。ダンス風のアクションなど、独自の試みを随所に入れて試行錯誤しながら出来上がった作品だけに、初めてのよりも2作目の方がこなれて良いものができる場合があるんだけどねえ。でも脚本もキャストも、これ以上は望めない奇跡の布陣だったから、そんな夢みたいなことを期待しちゃ駄目かな。

*1:それっていい事なのか? 成人男性として大切な何かを無くしてないか?

*2:「亜美ちゃんおかえり」

*3:「うさぎちゃんを返して!」

*4:セーラームーンじゃなくていいんだけど、コンセプトの方向性が似てるやつね